お金を貯めるためにおすすめする家計簿のつけ方とNG家計簿のつけ方をFPが解説
お金を貯める家計簿のつけ方にはコツがあります
一般社団法人家計管理推進協会 家計簿インストラクターのおおきです。
家計簿をつけていても貯まらないというお悩みは多いものです。
貯まらない家計簿には実は理由があります。
今回は、お金を貯めるためにおすすめする家計簿のつけ方とおすすめしない家計簿のつけ方をご紹介していきます。
目 次
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お金が貯まらない家計簿のつけ方にはムダが多い
家計簿をつけてもお金が貯まりません。
こう訴える人の中に、とても丁寧に家計簿の記帳をしている人がいます。
空白部分もなく、毎日コツコツと書き続けているのがわかります。
こんなにきちんと家計簿を書いているのにお金が貯まらない。
確かに、これでは不満がたまりますよね。
しかし、こういう人の家計簿には、ある大きな特徴があります。
それは、「ムダなことが多い」のです。
家計簿を使う目的に添っていないつけ方はムダ
ムダなことというと、乱暴に聞こえるかも知れませんね。
家計簿をつける目的が貯金なのであれば、その目的に沿った家計簿の使い方をしなければなりません。
その他の部分は、重要性が低いのです。
運動がしたい!という目的であれば、なにかしら運動になることをすれば足ります。
しかし、野球がしたければバットとグローブ、ボールを揃えなければなりません。
サッカーボールやラケットでは野球するには適しません。
家計簿をつけるにも目的が必要なのです。
お金の貯まらない家計簿のつけ方の例 1
貯金するために不必要な家計簿の書き方にはどのようなものがあるでしょうか。
例えば、費目ごとに毎月の家計支出のパーセンテージを割り出しているケースです。
▶どの費目のパーセンテージを下げればいいのか?
▶住居費は一般的なパーセンテージの指標内なのに家計が苦しいのはどうしてか?
▶黒字なのに、食費が平均の数字におさまらないから、どうしたらいいのか。
▶先取り貯金は10%に設定したが、家計を圧迫するので減らしてもいいのか?
このような質問を受けたりします。
家計支出に占める各費目ごとの割合はあくまでも目安です。
特に計算する必要はありません。
お金の貯まらない家計簿のつけ方の例 2
次のような家計簿も、貯金するという目的での家計簿使いであればムダが多いといえます。
会社員家庭なのに、消費税を分けて記帳し、把握しているケース。
いくら消費税負担しているのか気になるのでしょうか。
増税分の差額を計算して、消費税による家計の圧迫度を知りたいのでしょうか。
生活支出は消費税込で行われますから、特に分離して記載する必要はありませんよね。
お金の貯まらない家計簿のつけ方の例 3
費目がやたらに細かい家計簿もムダですね。
貯めるための労力の使いどころを間違えています。
交際費が800円で交通費が200円だろうが、交際費の1,000円を交通費込みにしていようが問題ありません。
※家計支出の重要度の低い費目の場合
費目は細かくしすぎない。
わが家の家計にとって重要性の高い支出項目だけ独立した費目を設定すれば十分です。
おすすめする家計簿のつけ方
貯金するという目的を達成するのであれば、家計管理の原則は一つです。
収入の範囲内で将来の貯金部分も含めた支出を割り振ること。
ルールはこれだけです。
ということは、家計簿をつける前に、収入の範囲内でわが家のお金を貯金と今現在の生活費に振り分ける作業が必要になります。
家計簿はあくまでも、その設計書通りに行えているかどうかの検証ツールです。
やりくり費が月10万円であれば、その範囲内で支出が収まっているか否かを家計簿に書いてつど確認しておくことが大事になります。
家計簿はお金を貯めるためのツール
繰り返しになりますが、やりくり費の範囲内で支出が収まっているか否かを家計簿記入しながらつど確認することが大切です。
書かないと間違いなく支出は超過します。
今いくら使っていくら残っているのか随時確認するために家計簿をつけるといいでしょう。
このような目的のためであれば、先に挙げたような家計簿記帳のもろもろのお悩みはすっきりと消えます。
家計簿の書き方で悩んだりするのは、目的が違ってしまっていますよね。。
家計簿で貯金するためのコツは家計設計
家計簿は主役ではない!ということがご理解いただけましたでしょうか。
ほとんどの人が家計簿を主役にしてしまっているがために、書き方で悩みます。
家計簿をつける目的が貯金であったはずなのに、家計簿を上手くつけることにすり替わってしまいます。
目的はあくまでも貯金です。
その目的を達成させるためには家計を設計し、家計簿で支出を確認していく作業が必要になります。
家計管理のルールは一つでしたね。
収入の範囲内で将来の貯金部分も含めた支出を割り振ることです。
将来の貯金部分を先に確保してしまえば、残りは使ってもよいお金です。
残す必要はありません。
あとは、使えるお金を支出超過にならないように家計簿を使ってつど確認していけばいいのです。
今回見てきたように家計簿の使い方に迷うようでしたら、講座で学ぶのもオススメです。
下記家計簿講座では、家計管理を行うための家計簿の書き方を一通り学べます。
効率よく貯め家計を作っていきたいと思われる方は、ぜひご活用ください。
FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)