家計簿の項目を3つのグループに分けるとお金が貯まる理由をFPが解説

家計簿の費目を3つにカテゴリー分けするとお金が貯まる理由

一般社団法人家計管理推進協会 家計簿インストラクターのおおきです。

 

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家計簿のお悩みとしてダントツに多いのが費目です。

費目というと小分類にばかり気を取られてしまいますが、じつは大分類の方が大事なのです。

家計簿の費目は大きく3つのカテゴリーに分けられます

このカテゴリー分けができると、家計管理が楽になるとともに家計の見直しが容易になります。

家計の問題点が把握できるため、お金を貯めやすくなります。

今回は家計見直しがしやすくなる家計簿費目の3つのカテゴリーへの分け方をご紹介していきます。

 

家計簿は固定費・変動費・やりくり費に分ける

 

 

家計簿の費目の大分類は固定費・変動費・やりくり費

家計簿を書くときのお悩みとして多いのが費目分けですね。

支出内容を費目に分けることにみなさん大変気を使っているご様子。

まず定義ですが、交際費、交通費などの費目分けは費目の小分類と位置付けますね。

この小分類のどこに入る支出なのかという質問がとにかく多いです。

一方、費目分けしたその費目自体が固定費・変動費・やりくり費のどこに属するのかを気にする人はあまりいません。

この固定費・変動費・やりくり費を費目の大分類に位置づけしますね。

小分類した交通費などの費目が固定費・変動費・やりくり費のどこに属するのかという分類の方が実は大変重要なのです。

家計簿の費目を固定費・変動費・やりくり費に分けられると貯蓄上手

小分類の費目を固定費・変動費・やりくり費に上手く分けられている人は貯め上手です。

これには理由があります。

こんな例えだとイメージしやすいでしょうか。

スーパーの店内は野菜売り場、魚売り場、肉売り場などにきれいにカテゴリー分けされていますよね。

そのため私たちは目当ての品物を探すためには、まずそのカテゴリーエリアへ向かいます。

各売り場に足を踏み入れると、エリア内もさらに商品の特性ごとに分かれているとすぐに気が付きます。

そのため、ジャガイモを探すときは野菜売り場の玉ねぎや里芋、サツマイモなどのそばにあると見当がつきます。

大きな分類(野菜売り場)から小分類(根菜類)を行うと、スムーズに分けられますよね。

家計も同じです。

大きな分類から小分類へと分けるとお金の流れの見通しが良くなるのです。

小分類の費目を固定費・変動費・やりくり費に上手く分けられている人は、お金の流れをスムーズにつかめるため貯め上手になるのです。

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固定費に分類される家計簿の小費目の例

家計簿固定費

貯め上手になるためには、小分類の費目を固定費・変動費・やりくり費に分けることがコツです。

そこで、固定費・変動費・やりくり費にはそれぞれどのような費目が振り分けられるか見ていきましょう。

まずは固定費からです。

固定費の定義は、毎月一定額の支出であることとします。

毎月コンスタントに発生する支出かつ、支払う金額が毎月同額のものです。

下記に費目例一覧を載せておきますね。

 

▶住居費(住宅ローンの返済、修繕管理費、賃料及び共益費、駐車場代など)

▶お小遣い

▶保険料(生命保険料、火災保険料、自動車保険料など)

▶学校納入金(授業料、給食費など)

▶ローン返済(自動車ローンなど)

▶塾や習い事の月謝

▶新聞代

▶定額のプロバイダ料など

▶学校積み立て(修学旅行費など)

 

毎月同じ金額を払っている支出があれば固定費とします。

支払方法、例えば口座引き落としであるか、現金支払いであるかは関係ありません

固定費に分類される家計簿の小費目の例(参考)

家計簿費目
固定費に分類される費目は支出だけではありません。

支出したかのように取り扱う「先取り貯金」や「各種POOL金」も含まれます

金額が定まっていない小銭貯金のようなものは含まれません。

変動費に分類される家計簿の小費目の例

変動費に分類される小費目の定義は、毎月支払いがあるが金額が変動するものです。

先月は120円、今月は100円、来月は80円という感じで毎月の支出額が変わるタイプです。

下記に費目例一覧を載せておきますね。

費目例ですから、わが家はその費目は毎月一定であるとなれば固定費に含めてください。

 

▶電気代

▶ガス代

▶水道料金

▶携帯電話

▶ガソリン代

 

変動費の小費目は、各家庭でさほどかわりません。

水道光熱費、通信費がメインとなるでしょう。

家計簿の費目一覧:食費はどこまで細分化する?管理しやすい分類のコツ

やりくり費に分類される家計簿の小費目の例

最後にやりくり費の小費目を確認していきましょう。

やりくり費は、上記固定費、変動費以外の支出となります。

手許でやりくりする食費や日用品費、交通費などの支出が該当します。

下記の費目例一覧を参考にしてください。

 

 

▶食費

▶外食費

▶日用品費

▶交通費

▶交際費

▶衣服費

▶レジャー費

▶病院代

 

なお、費目は分け方次第でいかようにも分類できます。

家計簿の費目一覧:日用品費など食費以外の項目の分類の仕方

固定費・変動費・やりくり費への振り分けは費目名で考えない

固定費、変動費、やりくり費への小費目の分類時に迷われるのが、同じ名称の費目で支出形態が異なるものの取り扱いです。

例えば、学校納入金(授業料)を教育費という小費目で固定費に計上したとしましょう。

毎月一定額を学校に払うので固定費ですね。

教育費としてほかにも文房具や参考書など時折かかる費用があります。

これを毎月一定額の学校納入金と合算して固定費に入れてしまうと、毎月の支出金額が異なってしまいます。

では、教育費は変動費なのでしょうか?

小費目にはこだわらずに固定費、変動費、やりくり費の定義で分類する

教育費という費目名にこだわると、考え方が複雑になってしまいます。

大費目である固定費、変動費、やりくり費への小費目の分類定義はどのようなものだったでしょうか。

固定費は一定金額、変動費は金額が変わるもの、やりくり費はそれ以外で手許で管理する支出でした。

その通りに分けましょう。

学校納入金(授業料)は固定費、文房具や参考書などが毎月の支出であれば変動費、そうでなければやりくり費です。

そのさい、費目名を分けるといいですね。

教育費という費目名を使用したければ教育費(固定)、教育費(変動)でもいいでしょうし、教育費1、教育費2でもいいでしょう。

教育費以外の費目を使用するのであれば、学校納入金(授業料)という費目と、参考書等という費目でもいいでしょう。

費目は支出を分類してわかりやすくするために使用するものです。

しかし、費目名にこだわりすぎると逆にわかりにくくなってしまいます。

わが家なりのルールを作って項目決めをするといいでしょう。

家計簿の費目に迷うようでしたら、講座で学ぶのもオススメめです。

下記の家計簿講座は、家計管理を行う上で効果的な家計簿のつけ方を一通り学ぶことができます。

家計簿生活を今よりも楽に行いたいと思われる方は、ぜひご活用ください。

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この記事を書いた人

FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)