家計簿の項目に衣服費の設定がおすすめな理由
家計簿の項目に衣服費を作るメリット
一般社団法人家計管理推進協会 家計簿インストラクターのおおきです。

家計簿を学ぶ講座(2級)
家計簿の費目は悩まなくていいのですが、皆さんかなり悩まれます。
家計管理は、家計簿を使って自分の生活設計を実現させるためのものです。
ということは、家計簿はただのツールでしかありません。
家計簿の書き方にこだわる必要はありません。
もちろん、費目に悩む必要もないのです。
ただ、抑えておかなければならない部分もあります。
今回は、「衣服費」を取り上げて費目とはどのようなものなのかをお伝えしていきたいと思います。
レジャー費を管理法する方法
目 次
家計簿の費目に衣服費を作るメリット
日用品以外の費目は一般的に次のようなものがあります。
各家庭によって必要な支出を費目としてもらえればいいのですが、設計しておくとより生活が充実する項目があります。
それが今回ご紹介する「衣服費」です。
衣服費は年間でいくらくらい?
衣服費は年間でどのくらいの支出があるのでしょうか。
こう聞かれると、「えっと」と困ってしまう人は多いのではないでしょうか。
意外と気にしていないのが衣服にかけているお金です。
とはいえ、衣服費と一口で言ってもかなり幅が広いですよね。
靴や靴下、下着、バックなども含めて被服費で構わないのですが、生活に必要な品物であるか趣味など嗜好であるのかの区別は大変微妙な線引きです。
そこで、まずは家計支出には大きく2つの支出があることをご紹介します。
衣服費は生活を豊かにするお金と生きるために必要なお金のどっち?
家計支出は大きく2つに分けられます。
生きていくためのお金と生活を豊かにするお金です。
生きていくお金はズバリそのもので、生活上必要最低限のコストです。
住居費、食費、日用品費、衣服など生活するうえで必須のコストを指します。
一方、生活を豊かにするお金とは、余力ですね。
このような例で感覚がつかめますでしょうか。
このノンブランドのバックで足りるけれども、ブランド物のバックを買おう。
近所のスーパーで食品を買うより、オーガニック専門店で商材を調達する。
この余力幅は家計によって様々です。
衣服費を生きていくためのお金と生活を豊かにするお金に分けて考えてみると家計はすっきりしてきます。
衣服費は予算を立てて計画的に購入する
衣服費を生きていくためのお金と生活を豊かにするお金に分けて考えていくことは大変大事な考え方です。
私のお客さんで、腰痛で病院へ行くので下着を買い替えたいという方がいました。
ボロボロの下着では病院へ行くのが恥ずかしいとのこと。
そこで、ダメになって行き当たりばったりで購入を考えるのではなく、年間計画で衣服費を設けて定期的に買い換えていくことをご提案しました。
毎月何か購入することはないとしても、一年通せば購入するものは意外と多くあります。
靴下や靴も消耗品ですしね。
これらは、生きていくために必要なお金ですから、必要な分の資金配分はしたほうがいいでしょう。
パパの衣服費も予算を立てて計画的に購入する
家計が苦しいと、パパの衣服類は真っ先に削られる傾向があります。
しかし、パパの仕事で使用する衣服類に関しては、予算を設けて必要費として準備しておくことをご提案しておきたいと思います。
通勤電車でお見掛けする結婚指輪をはめたご主人たち。
下げているかばんは底が擦れてケバだっていたり、合皮が割れてはがれていたり。
吊革掴むスーツの袖も擦れて切れていたりします。
失礼ながら仕事できなそうに見えてしまいます。
仕事をするうえで、身なりはやはり大切なポイントです。
こどもの衣服費は年々かさんでいく支出
子供の衣服費は年々かさんでいきます。
身長の伸びで物理的にサイズチェンジが必要なケースと、成長と共に現れる子供の服の好みによるものです。
季節ごとに一定額を予算として確保しておかないと、思わぬ出費に家計が圧迫されかねません。
衣服費のお金をどこから捻出するか
生きていくために必要なこれらの衣服費のお金をどこから捻出すればいいのかを次に見ていきましょう。
まずは半年または一年でどのくらいの予算が必要か目星をつけましょう。
その金額を12カ月で均等割りして毎月の家計から捻出できるようであれば、毎月の家計から確保します。
例えば年間で12万円を予算としたとします。
一カ月当たりに均等割りすると1万円ですね。
この金額を月の家計から捻出できるようであれば、衣服費または特別費として組み込みましょう。
予算を取った1万円は、積み立てながら都度使っていく形になります。
私がおすすめしている財源の確保法は、衣服を特別費としてボーナスから確保する方法です。
特別費の管理法
生活を豊かにする衣服費
生きていくために必要なこれらの衣服費のお金が確保できて、まだ家計の余力があれば生活を豊かにするための衣服費に割り当ててもいいでしょう。