家計簿の項目に衣服費を設定するとお金が貯まりやすい理由を解説
家計簿の項目に衣服費を作るメリット
一般社団法人家計管理推進協会 家計簿インストラクターのおおきです。
家計簿の費目は悩まなくていいのですが、皆さんかなり悩まれます。
家計管理は、家計簿を使って自分の生活設計を実現させるためのものです。
ということは、家計簿はただのツールでしかありません。
家計簿の書き方にこだわる必要はありません。
もちろん、費目に悩む必要もないのです。
ただ、抑えておかなければならない部分もあります。
今回は、貯金するために設定しておきたい費目「衣服費」を取り上げて、費目とはどのようなものなのかをお伝えしていきたいと思います。
目 次
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●家計簿ナシでも予算厳守
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家計管理がんばり隊/家計管理推進協会
家計簿の費目に衣服費を作る
日用品以外の費目は一般的に次のようなものがあります。
表を見ていただくとわかる通り、だいたい同じような費目設定になっていますね。
家計簿で使用する費目は、各家庭によって必要な支出を費目としてもらえればいいのですが、設計しておくとより生活が充実する項目があります。
それが今回ご紹介する「衣服費」です。
表中では、被服費、被服費・身の回り費となっています。
各家計簿の例示では、洋服のほか次の支出が被服費とされています。
・クリーニング代、メガネ、コンタクトレンズ
・寝具、洋裁小物、防虫剤
・アクセサリー
衣服費は年間でいくらくらい?
衣服費は年間でどのくらいの支出があるか把握されていませんよね。
衣服費はいくらですかと質問されると、「えっと……」と困ってしまう人は多いのではないでしょうか。
意外と気にしていないのが衣服にかけているお金です。
とはいえ、今見たように、衣服費と一口で言ってもかなり幅が広いですよね。
衣服費にどのような支出を含めるかは各家庭の判断となります。
靴や靴下、下着、バックなども含めて被服費で構わないのですが、生活に必要な品物であるか趣味など嗜好であるのかの区別は大変大事な考え方になります。
そこで、まずは家計支出には大きく2つの支出があることをご紹介します。
衣服費は生活を豊かにするお金と生きるために必要なお金のどっち?
家計支出は大きく2つに分けられます。
生きていくためのお金と生活を豊かにするお金です。
生きていくお金はズバリそのもので、生活上必要最低限のコストです。
住居費、食費、日用品費、衣服など生活するうえで必須のコストを指します。
一方、生活を豊かにするお金とは、余力ですね。
このような例で感覚がつかめますでしょうか。
▶今の8万円の家賃の住居でも足りるけれども、同じ間取りで駅に近い物件で10万円払う。
▶このノンブランドのバックで足りるけれども、ブランド物のバックを買おう。
▶近所のスーパーで食品を買うより、オーガニック専門店で商材を調達する。
この余力幅は家計によって様々です。
衣服費を生きていくためのお金と生活を豊かにするお金に分けて考えてみると家計はすっきりしてきます。
衣服費は予算を立てて計画的に購入する
衣服費を生きていくためのお金と生活を豊かにするお金に分けて考えていくことは大変大事な考え方です。
というのも、注意をしておかないとグレードが上がって家計を圧迫しかねないからです。
また、きちんと区別しておかないと、生きていくための被服費を削ってしまうことになりかねません。
節約と称してコストを削ってしまうんですね。
さじ加減が難しい支出項目ですね。
生きていくための支出に分類される被服類は、毎月何か購入することはないとしても、一年通せば購入するものは意外と多くあります。
靴下や靴も消耗品ですしね。
このような支出は年間計画で衣服費の予算を設けて、定期的に買い換えていくことを想定しておくことをオススメします。
これらは、生きていくために必要なお金ですから、必要な資金配分はしたほうがいいでしょう。
パパの衣服費も予算を立てて計画的に購入する
家計が苦しいと、パパの衣服類は真っ先に削られる傾向があります。
通勤電車でお見掛けする結婚指輪をはめたご主人たち。
下げているかばんは底が擦れてケバだっていたり、合皮が割れてはがれていたり。
吊革掴むスーツの袖も擦れて切れていたりします。
失礼ながら仕事できなそうに見えてしまいます。
仕事をするうえで、身なりはやはり大切なポイントです。
パパの仕事で使用する衣服類に関しては、予算を設けて必要費として準備しておくことをご提案しておきたいと思います。
こどもの衣服費は年々かさんでいく支出
子供の衣服費は年々かさんでいきます。
身長の伸びで物理的にサイズチェンジが必要なケースと、成長と共に現れる子供の服の好みによるものです。
季節ごとに一定額を予算として確保しておかないと、思わぬ出費に家計が圧迫されかねません。
衣服費のお金をどこから捻出するか
生きていくために必要なこれらの衣服費のお金をどこから捻出すればいいのかを次に見ていきましょう。
まずは半年または一年でどのくらいの予算が必要か目星をつけましょう。
その金額を12カ月で均等割りして毎月の家計から捻出できるようであれば、毎月の家計から確保します。
例えば年間で12万円を予算としたとします。
一カ月当たりに均等割りすると1万円ですね。
この金額を月の家計から捻出できるようであれば、衣服費または特別費として組み込みましょう。
予算を取った1万円は、積み立てながら都度使っていく形になります。
私がおすすめしている財源の確保法は、衣服を特別費としてボーナスから確保する方法です。
月の家計から捻出できない場合にオススメです。
特別費の取り扱いは下記のページで詳しくご紹介しています。
特別費を勘違いして家計設計しているとお金は貯まりません。
気になったらリンクご活用ください。
生活を豊かにする衣服費
生きていくために必要なこれらの衣服費のお金が確保できて、まだ家計の余力があるご家庭もありますよね。
その場合は、生活を豊かにするための衣服費、ようは趣味やグレードをアップさせてもいいですね。
家計簿に衣服費を設定して、漫然と支出を振り分けていても家計は楽になりませんし、お金を使う満足度も上がりません。
今回ご紹介したように、生活に必要な被服のコストは予算立てをして過度にコストカットしないことも大事だとおもいます。
また、今回見てきたような家計予算の割り振りなどに迷うようでしたら、講座で学ぶこともオススメです。
下記の家計簿講座では家計管理を楽にする家計簿のつけ方を一通り学ぶことができます。
家計管理が苦手だけど貯め家計を作りたいと思われた方は、ぜひご活用ください。
FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)