水道光熱費の予算管理法を丁寧に解説します。これで夏のエアコン代アップも怖くない
水道光熱費は計画的に予算管理
一般社団法人家計管理推進協会 家計簿インストラクターのおおきです。
暑い!暑い!
そんな時、涼しい部屋に入ると気持ちがいいですよね。
寝苦しい夜もクーラーがあれば快適です。
しかし、夏の大問題が、エアコン使用による電気代の上昇です。
毎年繰り返されるエアコンによる電気代上昇問題は何とかしたいものですね。
そこで、今回は夏の電気代の管理方法を例に水道光熱費の予算管理法をご紹介していきたいと思います。
YouTubeでも水道光熱費関係の動画を配信しています。
●この水道光熱費はいつの?
●水道光熱費の予算化
水道光熱費は上手に節約する?
夏の電気代節約技は一冊の本ができるのでは?というくらい溢れています。
なんとかかんとか電気代を抑えた涼を取る工夫を実践。
▶ベランダにゴーヤ植えてGreenカーテン
▶扇風機の前にバケツに氷入れて置く
▶タオルを冷凍庫で冷やしてひんやり
▶設定温度に気を付ける
しかしそんな努力は毎年少なくなることはなく、エンドレスで繰り返していませんか?
夏のたびに、エアコン使用での電気代アップの格闘をしていませんか?
毎年夏は電気代がかさむとわかっているのに、梅雨が明けてからバタバタとエアコン対策していませんか?
水道光熱費節約はもうやめる
家族がクーラーをつけるたびにイライラするのは心がつらくなるので、もうやめにしましょう。
そもそも、夏の電気代を節約しようと思うからおかしくなるわけです。
夏の電気代は目くじら立てて削らなくてもいいのです。
とはいっても、電気の無駄な消費をおすすめしているわけではありません。
さらに、地球環境にやさしい省エネ、エコ活動も大賛成です。
今回の水道光熱費の予算管理テーマは、夏だけイラつく電気代のコスト増は、そもそもナンセンスだからやめようということです。
水道光熱費は予算管理する
電気代を節約するのは、エアコン使用でアップした電気代が家計を圧迫するからですよね。
ここが大問題なのです。
夏だけ電気代が大変。
電気代が増えた分だけ食費を削って調節しなきゃ。
夏というスポットで見て、その時期の電気代増加という目先の問題だけに追われてしまう。
これは家計管理ではありません。
行き当たりばったりです。
夏の電気代は予算管理をとおして、一年スパンで計画を立てることによって負担を軽減することが可能です。
夏だけ苦しいという家計状況を作るのは終わりにしましょう。
水道光熱費の予算管理のやり方
家計管理は家計をコントロールすることですよね。
電気代のような季節変動費のコントロールは、支出の多くなる時期だけの行き当たりばったりの節約では解決しません。
仕組みつくりが大事です。
とはいえ、難しくありませんから、来年に向けてぜひ始めてみてください。
▶まず、過去一年分の電気代を合計します。
▶それを12割します。
▶これで、一カ月の平均が出ました。
たったこれだけです。
この金額を毎月の電気代予算額とします。
水道光熱費は口座内で予算管理できる
過去一年分の電気代を12カ月で割っていますから、実際の電気代は予算より多い月、少ない月が出てきます。
しかし、電気代が口座引き落としの場合は、その誤差調整は1年通して口座内での自然解消になります。
特に何もしなくても問題ありません。
予算より実際の支出が少ない月はその差額を口座内にプールします。
予算より多く支出する時期にそのプール分を充当すると、年間トータルでとんとんになっていくというわけです。
数字を使って光熱費の予算管理を確認してみますね。
例えば1カ月の予算が4,000円だったとします。
6月の実際の支払額が3,200円であれば、差額の800円がプールできます。
7月の実際支払額が4,200円だとすると、200円足りなくなります。
そこで、6月にプールした800円から200円を充てることによって7月の予算と実際額は等しくなります。
え?細かい。
面倒くさい。
と思われた方、大丈夫です。
この調整は、先ほどお伝えしたように口座内で自動的に行われますから。
水道光熱費は予算管理してから節約する
実際の過去一年間の支出をもとに予算だてします。
よほど何か特別な事情や環境の変化がない限り、今年度の実際支払額と大きく異なることは少ないでしょう。
値上がり分などが心配でしたら、算出した予算を少し多めに設定しておくとよいでしょう。
例えば、月5,200円と算出されたのであれば、月5,500円にしておけば年間では3,600円の余裕幅ができます。
光熱費を予算管理するために大事なことがあります。
それは、口座内にプールしたお金を生活費に流用しないことです。
あれ?お金余ってる?
水道光熱費を予算管理してプールしている分のお金だとすっかり忘れて使ってしまうことはありえます。
口座内にいくらプールされているのかメモしておくといいですね。
ちなみに、水道光熱費が上昇する夏や冬から予算管理を始めると、口座内にお金がプールされていません。
予算で確保した金額よりも支払う金額の方が多くなり、お金が足りないという事態が起こってしまいます。
スタート時期によっては、不足分をあらかじめ補充するなどの対策は必要です。
家計をコントロールする仕組みを作ることにより、毎年夏にエアコンを目の敵にしなくて済むわけです。
イライラしなくて済みますね。
この仕組みを作った上で、ゆったりとした心持でエコに取り組むと、心やお財布、地球にも優しくていいですね。
今回の水道光熱費の管理のように、家計の管理にお悩みがあるようでしたら、講座で学ぶのもオススメです。
下記家計簿講座では、家計管理を行うための家計簿の書き方を一通り学べます。
家計簿が続かない、貯金が増えないなどお困りでしたら、ぜひご活用ください。
FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)