家計簿の費目に日用品費の設定がおすすめな理由
家計簿の項目に日用品費はおすすめ
一般社団法人家計管理推進協会 家計簿インストラクターのおおきです。
家計簿の項目に日用品費はほとんどの人が設定しているのではないかと思います。
とはいえ、日用品費でどのような支出を管理すればいいのか迷うケースもありますよね。
そこで、今回は日用品費について考えていきましょう。

家計簿を学ぶ講座(2級)
目 次
家計簿に日用品費という項目は使用していない?
日用品費とはどのような支出を管理する項目なのでしょうか。
一般的な家計簿の費目を4種類ピックアップしてきました。
その1~その4まで4種類の家計簿の費目を比較しています。
すると、あれ?
もしかして日用品費ってメジャーじゃないのかもしれません。
家計支出その2の家計簿で日用雑貨等がありますが、他の家計簿では日用品費らしき項目が見当たりませんよね。
お手許の家計簿を確認してみてください。
日用品費って項目が設定されていますか?
日用品費という項目で何を家計簿で管理する?
ここで問題になるのが、日用品費がなくても支出が振り分けられている家計簿があるということです。
じゃあ、日用品費って不要じゃないかというお話になりますよね。
いや、ちょっと待ってください。
日用品費は必要です。
まず必要か否か考えるために、日用品費ではどのような支出を管理できるのか考えてみましょう。
日用品費で管理できる項目を列挙してみますね。
トイレットペーパー、箱ティッシュ、シャンプーリンス、歯磨き粉、歯ブラシ。
掃除用品、食器用洗剤、洗濯洗剤。
おむつ、ゴミ袋、サランラップ、ホカロン など。
目薬、うがい薬、風邪薬、シップ など。
食器類、調理器具、まな板、ザル など。
書き出してみると、ほとんどの日常的支出が日用品費でカバーできそうです。
日用品費に支出を集約するメリット
日常生活で恒常的に発生する消耗品等の支出を日用品費に全て集約すると何かデメリットが発生するでしょうか。
特に思い浮かびませんよね。
あえていえば、日用品費の金額が大きくなるとかでしょうか。
では、逆にメリットは?
支出したときの費目分けに頭を悩ませる時間が無くなります。
食費以外はだいたい日用品費ですから。
日用品費にそぐわない支出
日用品費にそぐわない支出も当然あります。
次のような支出が該当します。
・交際費
・病院代(医療費)
・理美容費 など
これらは、支出頻度が少ない項目ですよね。
もちろん頻繁に支出が発生するようであれば、独立科目を作って管理したほうが便利でしょう。
しかし、一般的には極めて支出回数が低いものです。
このような支出項目は「その他」という費目を作って、そこで管理するとすっきりします。
内容をその他費目欄にメモ管理しておけば十分です。
特別費に振り分けられる項目については、以下のページをご参照下さい。
衣服費を特別費とする管理法
レジャー費を特別費とする管理法
日用品費の費目予算を立てるコツ
日用品費でおおむね支出を管理するためには、次のことを意識しておかなければなりません。
日用品費には2種類の支出があるということです。
まず一つ目は、常用品です。
日常的に消耗していく品、例えば、サランラップや洗剤などです。
それともう一つ。
イレギュラーで支出のある日用品です。
例えば、鍋や包丁、食器類など毎月もしくは各月で購入するタイプのもの以外があります。
この2種類の支出があるということを念頭において予算を立てる必要があります。
日用品費の予算を立てるコツ・具体的な手順
では、具体的にどのように予算を立てればいいのかを考えていきましょう。
まずは常用品について予算立てをします。
いくらくらい必要なのか全く見当がつかなければ、わが家の日用品をリストアップするとわかりやすくなります。
家の中を歩き回って、生活に必要な消耗品を書き出してみましょう。
毎月購入しているものと隔月に購入しているものに印をつけて区別しておくと、予算がムダに膨らみません。
次にイレギュラーで発生する日用品費ですが、こちらはいつ支出が発生するのか正確に予想するのは難しいですね。
そこで、鍋やまな板の買い替えなど発生しそうなものについて、積み立てを行っておきます。
とはいえ、こちらもとんと見当がつかない!という人もいるでしょう。
家の中を見回して「そろそろ買い換えたいな」と思う品を書き出してみましょう。
予算が立てやすくなりますよ。
目安が付いたらその金額を12カ月で均等割りして積み立てておきましょう。
日用品費の予算がコントロールできない原因
日用品費が毎月大きく変動があって管理が難しいと思っている人は、今見てきたように支出傾向に合わせて予算を別にしておくといいでしょう。
日常使用する消耗品とイレギュラーな日用品が同じ「日用品費」で管理するとわかりにくいという人は切り離してもいいと思いますよ。
日常使用する消耗品を日用品費として、レギュラーな日用品を特別日用品費とするなどです。
日用品費がコントロールできない大きな原因は生活に必要な支出をつかんでいないことにあります。
ほとんどの場合、生活消耗品はルーティンです。
一度洗い出すことをおすすめします。

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