食費の平均額は月8万円!わが家の食費予算はいくらに設定すべき?
食費8万円は多いですか?令和3年度の食費の平均額は月8万円
一般社団法人家計管理推進協会 家計簿インストラクターのおおきです。
食費の費目分けについては下記ページをご活用ください。
隣の家の食費が気になる!のは、自然な感情です。
しかし、みんなと同じ食費でも苦しい家計とそうでない家計が出来上がります。
家計を楽にするためには食費の平均に踊らされないことが大事ですね。
目 次
ズバリ!食費の平均額は79,401円
「食費の平均はいくらですか?」
わが家の食費がよその家庭に比べて、多いのか?少ないのか?気になりますよね。
よその家計との比較質問は、食費に関してが多いです。
その理由は、手許でやりくる費目の中で一番金額が大きいからでしょう。
▶もっと削れるのでは?
▶家計が苦しいのは食費のせいではないだろうか?
そういう思いの表れでしょうか。
さて、その気になる食費の平均ですが、勤労者世帯の平均値が79,401円(総務省家計調査家計収支編令和3年)です。
頭にわが家の食費が浮かびましたよね。
ホッと、しましたか?
それとも、ドキッとしましたか?
※家計調査報告(二人以上の世帯)-2021年(令和3年)12月分,10~12月期平均及び2021年平均- (stat.go.jp)
ちなみに、この記事を最初に書いた2013年度の資料では食費平均は70,844円でした。
約9千円上昇していますね。
食費は収入の○○%以内に納める
食費の平均額のほかに、もう一つ多い質問があります。
「食費は収入の○〇%に納めるべきですよね?」
キチンと先取り貯金を行い、将来への準備も十分で月々の家計も黒字。
しかし、食費が○○%に納まらないと言って、このように悩む人もいます。
食費はいくらが正しい家計?
この二つの質問は、実は、同じ位置からスタートしています。
平均値、いわゆる“みんなと同じでいることで安心したい”という感情です。
例えば、手許で管理する食費等のやりくり費が10万円だと仮定します。
その振り分けは次のどれが正しいでしょうか。
勤労者世帯の食費平均値は79,401円でしたね。
▶食費が8万円 日用品その他は2万円
▶食費が5万円 日用品が1万円、娯楽費は4万円
▶食費が2万円 日用品が1万円 交際費が3万円 美容・洋服代が4万円
いかがでしょうか。
実は、どれも全部正しいです。
なぜなら、わが家ではどこにお金をかけるのかをわが家で自由に決めることができるからです。
食費だけ平均値でも家計は苦しい
わが家の食費を勤労者世帯の食費平均値である79,401円を少し下回り、7万円と仮定しましょう。
手許で使えるやりくり費は10万円で先の例と同じです。
日用品費と洋服代で5万円だとすれば、支出の合計は12万円ですから赤字家計になります。
食費は平均額以下なのに、赤字家計です。
問題は食費の金額ではありませんよね。
食費だけ平均値を守っても家計全体でバランスを取らないと、家計は楽にならないのです。
食費とその他の支出のバランスをとる
わが家の生活スタイルをベースに、何にいくらお金を使うか支出の配分は自由です。
家計を一枚のピザに例えてみましょう。
チーズたっぷりのアツアツのピザ。
おいしそうですね。
カット線の入っていない一枚の丸いピザは、食べやすいようにカットして取り分けます。
カットするサイズは、もちろん、決まりはありません。
すると、子供たちからは「一番大きいものをちょうだい」とリクエストが。
誰かの分を大きくすれば、誰かの分は小さくなります。
家計も同じです。
家計全体の中から食費額を考える
家計のピザピースの大小とはどういうことでしょうか。
紙と鉛筆を用意して、一緒にやってみましょう。
- 大きく、丸い円を書いてください。このピザ円は、収入を表します
- 次に費目ごとに小さくカットしていきましょう
住居費、食費、娯楽費などわが家の支出費目名を書き入れます。この時、スペースの幅は気にしなくて大丈夫 - 記入した費目に金額を書き込んでいきます
黒字家計は将来のための貯金分を先に、赤字家計は赤字にならないように金額を調整します。
食費の平均よりわが家のお金の使い方が大事
家計のピース割りができましたでしょうか。
食費だけに特化して家計を考えるのではなく、家計支出全体を俯瞰することで逆にわが家の食費の目安が見えてきたのではないでしょうか。
どこかのピースが大きくなれば、当然、他のピースは小さくなります。
平均額ではなく、わが家のピザ円(収入)の中に支出が全部納まることが大切です。
寒いこの時期。
こたつに入ってゆっくりとわが家のピザを作ってみてはいかがでしょうか。
家計簿や、やりくりに悩まれるようでしたら、講座で学ぶのもオススメです。
下記家計簿講座では、家計を管理するための家計簿の書き方を一通り学べます。
お金の貯め方を知りたい、家計簿が続かないなどのお悩みがありましたら、ぜひご活用ください。
FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)