貯金するなら先取り貯金は必須!その理由を貯まらない思考と合わせてFPが解説
お金を貯めるためのシンプルなルール
家計簿歴もうすぐ37年なります。
また、1級ファイナンシャル・プランナー歴は10年になりました。
家計簿インストラクター、かつ、家計簿FP(ファイナンシャル・プランナー)おおきです。
お金が貯まらない人は、貯金を後回しにしてしまう傾向があります。
節約して貯金分を捻出しようとしている方が多いですよね。
しかし、お金は残らない。
そのため、いかに安いモノを買うか、お金を使わないか思考になって苦しんだりしてしまいます
今回は、家計簿つけてもなかなか貯まらないというお悩みをお持ちの方に、お金を貯めるためのシンプルなルールをご紹介します。
手許のやりくり費から確実に貯金する方法もお伝えしますので、最後まで読んでいってください。
動画はこちらからどうぞ
●その小銭貯金ダメです
●その先取り貯金ダメです
公式lineはこちらからどうぞ。
家計管理がんばり隊/家計管理推進協会
大きいモノからスペースを確保
お金を貯めたいと思いつつ、なかなか貯まらない。
節約してもお金が貯まらない。
こんなお悩みを抱えている方は多いですよね。
思い出してほしいんですけど、家の家財道具の配置。
大きい家具から先に置き場所決めませんでしたか?
タンスやベッド、冷蔵庫、テレビなどの大型のモノの置き場所をまず考えましたよね。
おそらく、箱ティッシュの置き場所やスポンジの置き場所を真っ先に考えたという人はいないかと思います。
大きいモノの配置を先に考えたのは、部屋の中の使い方を大方決められるからと、後からだと入らなくなっちゃう恐れがあるからですよね。
そのため、先にスペースを確保しているわけです。
スーパーで買い物したときの袋詰め。
こちらも大きいモノを先に袋に入れますよね。
小さいものは隙間でも入るけど、大きなものは先に入れないと入らなくなっちゃうからですよね。
後からでは入らなくなっちゃう。
入らなくなると困るから先に入れる。
日常では私たち、そりゃそうだよと思っていますよね。
貯金も大きいモノ
一方、家計。
▶入らないと困ってしまうもの
▶実際に今困っているモノ
貯金
ですよね。
貯金ができなくてどうしたもんかと困ってる。
ということは、
家計に先に貯金を組み入れてしまえば貯金はできますよね。
しかし、なぜか貯金は家計設計する上で先に組み入れない傾向にあります。
貯金するお金が残らない
節約しても貯金できない。
貯金ができない人の多くは、貯金するお金が残らないとおっしゃいます。
これは、家計の支出をモロモロ行って、手許のやりくり費から貯金分を捻出しようとしていますよね。
例えばいま手許に1万円あったとしますね。
A子さんは5千円を先に貯金するとします。
残りの5千円で支出を賄うべく色々考えますよね。
一方、B子さんは1万円をそのまま財布に入れています。
なるべく残して貯金しようと思っています。
節約して安いモノしか買わないとか気を付けています。
しかし、B子さんはほとんどお金が残らずに、貯金ができない確率が高いですよね。
そんなことないと思われるかと思いますので、こんな例をご紹介しますね。
少し長いストーリーですけど、貯まらない思考がようくわかりますのでできれば目を閉じてイメージしてみてください。
お金が貯まらない給料日思考
今日は給料日の2日前です。
お財布の中には食費にあてられるお金が1,500円。
あなたはこの1500円で2日間の食を賄わなければなりません。
カレーで乗り切ることにしようと、スーパーの野菜売り場で野菜を見ています。
人参が、3本入りで198円。その横に1本売りの人参が68円。
迷わず1本68円の人参をかごに入れて、玉ねぎとジャガイモを見にいきます。
無事に野菜をかごにいれた後、肉コーナーに行くと、豚肉が今日は高い。
これでカレー粉も買ったらお金足りないかも。
すると、ふと、しめじとナスのカレーの方が安くできるかも。
と思いつき、また野菜コーナーに戻ってそれぞれの値段を確認しにいきます。
どうするかなぁと、あれこれ考えていると、なんとポケットから5千円札が出てきました。
あ、これ呑み会のお釣り。
忘れてた。
と、奇跡の5千円をゲットします。
さて、ここからです。
あなたは今日の買物どうしますか?
私はすでにかごに入ってる人参、玉ねぎ、ジャガイモを戻すの面倒だなと思い、先ほど断念した豚肉をかごに入れます。
福神漬けとラッキョウ、ついでに、デザート。杏仁豆腐もかごにIN。
トータル1700円の買物となりました。
最初は1500円の中で何とかしようと考えていたのですから、見つけた5,000円はなかったものとしてそのまま貯金すればよかったはず。
しかし、私たちはなかなかそうできませんよね。
あれば使っちゃうんですよ。
今見たように思考が全然違くなっちゃうんです。
だから、先ほどのB子さんは貯められない可能性が非常に高いわけです。
ギャンブルな貯金は貯まらない
この給料日前思考を知っていると自分の行動にストップがかかります。
ついでに確認しておきますけど、A子さんは確実に5,000円貯まります。
先に5千円を貯金してのこりの5,000円でやりくりしていましたよね。
一方、B子さん。
1万円全部をお財布に入れて、余ったお金を貯金する派でした。
B子さんは、もし貯められたとしてもいくら貯められるかギャンブルです。
そうはいっても、先取り貯金できるほど家計楽じゃないし、手許の現金を節約して少しでも貯めるようにしているんですけど。
と、思われる方もいるかもしれません。
そのような家計は、家計の設計自体の見直しをおすすめします。
手許のやりくり費から確実に貯金する方法
また、どうしても手許のやりくり費から貯金をしたい場合は
毎月節約して貯金しているというその金額の平均値を先取り貯金にされることをおススメします。
確実に一定額の貯金が確保でます。
もともとその金額程度は残して貯金してきたわけですから、先に確保してしまっても問題はないですよね。
一定額を先に確保すると、思考やマインドに大きくプラスの影響を与えます。
少しでも残して貯金しようと考えると、いかに安いモノを買うか、安く済ませるか思考になってしまいます。
これはマインド的にあまりよろしくありませんよね。
貯金をするのであれば、確実にお金を確保する方法で行うのがベストです。
その結果、家計にも心にも大きなメリットをもたらしてくれます。
ぜひ、家計の設計を今一度確認してみてください。
とはいえ、そもそもわが家は貯金できる家計ではない、また、どうやって貯金を捻出できるのかわからないという方は、講座で学ぶのもオススメです。
下記の講座では、家計簿初心者さんが貯金家計を行う家計管理を一通り学べます。
効率よく学んで、わが家の家計管理に取り入れたいと思われる方は、ぜひご活用ください。
FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)