ボーナス管理の超基本 家計簿初心者でもすぐできる方法
ボーナスを貯金したい
一般社団法人家計管理推進協会 家計簿インストラクターのおおきです。
ボーナスシーズンにあるあるな話題が、ボーナスが気が付くと「ない!」という類のものです。
いつの間にかなくなっているため、貯金どころか次のボーナスまでお金が足りない。
どうしたらいいのでしょうか?
こんなお悩みをよく頂戴します。
そこで、今回はボーナス管理の超基本として、ボーナス管理のための重要なポイントを3つお伝えします。
目 次
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●ボーナスこう使うと家計黒字化
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家計簿初心者でもできるボーナス管理のポイント
最初に結論からお伝えしますね。
ボーナスを管理するための基本ポイントは次の3つです。
▶お金に行き先を伝える▶口座を移す
これだけマスターすれば、いつのまにかお金がない!という状態から貯金家計へと変身することが可能です。
では、一緒に方法を確認していきましょう。
家計簿初心者ではない人は次のページをはじめ、このページのリンク記事を参考にしてください。
ボーナスが目減りする原因は根拠なき余裕度
まず、ボーナスが支給されたら冷静になりましょう。
普段よりも銀行口座の残高が大きくなっている状態だと、気持ちも大きくなってしまいます。
これが、ボーナスのなくなってしまう原因の一つです。
ほとんどの人が給料と同じ口座にボーナスが振り込まれるかと思います。
すると、給料の残額 + ボーナス額で、今月の生活にいくら使えるのか判断が難しくなりかねません。
あれ?給料の残りいくら?
まいっか。
となると、あっという間にボーナスは目減りしてしまいます。
そんなことがボーナス管理のポイントなの?知ってるし……とここで離脱しないでくださいね。
私たちにとってお金と付き合っていくための、とても大切な心理ポイントがここにはあるからです。
ボーナスが支給されても気持ちは給料日前で保つ
給料日まであと3日。
お財布には給料日までの全財産の3,000円。
このような状態で夕飯の買物へ行ったとしましょう。
入店直後に目にする青果コーナーから脳みそフル回転しますよね。
野菜の値段も厳しくチェックすることでしょう。
どうしたら3,000円で3日分の食事を賄えるのか、店内を歩きながらメッチャクチャ考えます。
もう誰も話しかけられないほどの集中力を発揮していることでしょう。
と、そこで無造作に手をコートのポケットに入れたら、なんと5,000円札が!
そういえば、先週の飲み会のお釣りを酔っててそのままポケットに突っ込んだんだっけ。
これで所持金が8,000円になりました。
さて、買い物はどうかわるでしょうか。
間違いなく先ほどの思考ではなくなりますよね。
ここが家計管理の肝なのです。
お金と心の微妙な関係
3,000円での買い物はシビアに脳みそフル回転していました。
それが、5,000円加わって8,000円になったとたんに、そのまま3,000円での買い物思考ができなくなってしまうのです。
まず間違いなく「8,000円で3日分なら余裕ね」とばかりに、先ほど考えていたメニューの変更や、食材の追加をしてしまいます。
もちろんその行為は否定されるべきものではありません。
余った?お金を発見したわけですから、食費として加算してもいいわけです。
しかし、これが銀行口座内であればどうでしょうか。
いままでは目にしていた給料の残高であれこれやりくりを考えていたのに、ボーナスが加算されて数字が大きくなったことにより、そのやりくり緊迫感が薄れてしまいます。
これがボーナスが気が付かないうちに目減りしてしまう原因の一つなのです。
ボーナスの予算を立てる
先ほどポケットから出てきた5,000円はフリーでしたが、もし買い物の後に町会の年会費を払うお金であったとしたらどうでしょうか。
使ってしまえば支払えなくなりますから、食費の足しにはできませんよね。
ん~~。ちょっとだけ。
なんて、出来ませんよね。
しっかりと行き先の決まっているお金は、他のことに使ってしまえば当然のことながら困った事態が生じます。
そのため、お金はその行き先を明確にしておく必要があるのです。
これが予算です。
ボーナスの予算を立てて管理をする理由はここにあります。
予算管理というと難しく感じてしまいますが、何にいくらくらい使うのか目途を立てることです。
ボーナスを月の家計と切り離す
ボーナスは毎月の家計と切り離して使い方を考えましょう。
そのため、家計簿自体も別記入をおすすめします。
家計簿初心者さんのみならず、家計簿歴が長いという人でも毎月の家計とボーナスを一緒に記入しているケースを多く目にします。
このような記入方法だと、ボーナス月は収入が多くなるためがっつりと黒字になります。
ボーナス月以外は月の収入を記入しますよね。
その収入から、ボーナスを財源とした支出を行った場合に、その該当月に支出として計上することになります。
当然ながら赤字が計上されやすくなりますね。
ボーナス月の2カ月は大幅な黒字で、そのほかの月は赤字という奇妙な家計簿が出来上がってしまいます。
累計で1年通せば黒字という家計簿の書き方はナンセンスです。
これは管理ではなく、ただ収支を記入しただけです。
せっかく家計簿を記入するのですから、役に立つような使い方をしましょう。
ボーナスは口座を分けて管理する
ボーナスを月の家計と切り離して記帳するとお伝えしました。
実際のお金の流れも別にしましょう。
ボーナスが気づくとない!という人に多いのが、給料の振込口座にそのままボーナスを入れておくケースです。
先ほど見たように、残高が大きくなると心が大きくなって判断を誤ります。
ボーナスは別の口座に移しておきましょう。
家計管理において3つの口座の利用をおすすめしています。
給料が振り込まれて、もろもろ口座引き落としなどがある生活費口座。
冠婚葬祭やレジャーなどに確保した資金は一時的にPOOL口座で管理します。
長期的な貯金は貯金口座です。
ボーナスの予算立てをして、長期的な貯金に振り分けたお金は貯金口座へ移します。
短期的に使う予定のあるお金はPOOL口座へ一時的に置いておきます。
これにより、月の家計はボーナスに影響されずに淡々と行うことが可能になります。
家計簿初心者向きボーナス管理の超基本 まとめ
ボーナスは月の家計とは別。
という基本スタンスで家計管理を行うと、なんとなく【お金がない】という状態から解放されます。
ポイントはボーナスは普段の生活費と物理的に分けてしまうことです。
細かい手順やボーナスを管理するボーナスシートは、このページにご紹介ページのリンクを貼りましたので活用してください。
また、家計簿・家計管理にお悩みがあるようでしたら講座で学ぶのもオススメです。
下記家計簿講座では、家計管理を行うための家計簿の書き方を一通り学べます。
効率よく学んで貯め家計に変えたい方は、ぜひご活用ください。
FPおおき
1級ファイナンシャルプランニング技能士
家計簿歴36年の家計簿FP(ファイナンシャルプランナー)