時代はキャッシュレス

いまさら手書きの家計簿ですか?

決済手段は、
クレジットカード
デビットカード
○○PAY

お財布から現金を出さなくても、支払いが完了してしまいます。
ピッとすれば決済ができる。
仕組みはさっぱりわからない。

まあ、仕組みまで知る必要はないのかもしれません。
電気の付く仕組みもわかってませんしね。
スイッチ入れればいいという使い方だけ知ってます。

そんな最新のアイテムを使いながら、旧式とも言えそうな手書きの家計簿を使用する人は少ないかもしれませんね。
もし使用するのであれば、家計簿アプリでしょうか。

フィンテックで家計管理が上手くいく

フィンテックとは、ファイナンス(金融)とテクノロジー(技術)をかけ合わせた造語です。
キャッシュレス化が進むと、現金が不要になり、さらに収支の情報が一元化されることにより家計簿への記帳作業が不要になります。

インターネットやスマホを介して空間を超えた新たなお金の流れを作り出し、ビックデータ解析やAIを用いて時間を超えた新たなリスクの捉え方を見出すことでユーザーの問題解決、新たな価値の提供を起こそうとしている。

消費生活の高度化、活性化
自らの消費行動を自動的に収集・管理できるようになれば、家計管理や貯蓄、個人ローン等をより合理的に選べるようになる。忙しい中での煩わしい家計のやりくりから解放され、財布を手放し快適かつ合理的な消費行動を楽しめるようになる。

経済産業省 フィンテックビジョン 2017年

しかし、フィンテックで本当に家計管理が上手く行えるようになるのでしょうか?

キャッシュレスで購入までのプロセスが雑になる

現金を財布から出して支払うという行為は、痛みも伴います。
残金を確認しつつ、その物品を購入するのか否かの決断をするからです。

切符から交通系ICカードへ変わり、こころにも変化が生じませんでしたか?
切符を購入するときは、券売機の上の路線図で運賃を確認します。
高いなぁ、とか、いろいろ考えながら、思いながら購入してきましたよね。

交通系ICカードを使用してから、切符を購入したときのようには運賃の確認は行わなくなりました。
気にしなくなったわけです。

気になるのは、ICカード内の残金。
無くなれば、1,000円単位で機械的にチャージする作業が行われます。
残金が無くなると自動的にチャージされるようにしている人もいますね。

ICカードに変わって、お金を使っている感が薄くなりました。

物品の購入も同じです。
財布から現金を出す行為では、残金を確認しつつ購入を吟味してきたものが、視界からお金をいう決済ツールが見えなくなったとたんに、間違いなく購入までのプロセスが簡素化されています。

簡単に言えば、あまり考えずに購入に至る傾向にあるということです。
これは、キャッシュレスのデメリットといえるでしょう。

フィンテックビジョンでは合理的な経済活動が行えるようになると書かれていますが、実際は逆な気がします。

耐えがたいデメリットですか?

キャッシュレス決済を好んで使用する人の声は次の通りです。

・レジでの決済が短時間で済む。
・小銭で財布が膨らまない
・残金を気にしなくて済む
・財布が不要
・ポイント付与がある

並べてみると、それだけ?って感じしませんか?
ムリに?時代に合わせてキャッシュレスを急ぐ必要性もなさそうです。

自分に甘いタイプはコントロール不能に陥る可能性が高い

キャッシュレスの問題点として、やはり家計のコントロールが不能になることがあげられます。

クレジットカードの使用で収拾がつかなくなったケースでは、明細を見ている人はまずいません。
郵送の明細は封を開けていないことも珍しくありません。
何カ月分も未開封のまま保管しています。

と、いうことは、使途が自動的に記載されていてもあまり効果がないのかもしれませんね。
文字と数字の羅列された印刷物程度でしかないのでしょう。

自分事として捉えにくいのです。

明細を開封して使途を確認してもまず覚えていません。
購入までのプロセスが短いのが原因だと思います。
欲しい→カードで買う。

その結果、コントロール不能に陥っていくのです。

自分で自分の支出を家計簿などに書くことにより自分事に置き換えられます。
購入したものと金額を書きながら、その行為を振り返ることもあるでしょう。
記帳するというステップを踏むことがとても重要性を帯びてくるのです。

目に見えるツールの大事さ

現金も手書きの家計簿も完全に今の時代に逆行しています。
しかし、そのメリットとデメリットを比べても、特にツールとして劣っているようには思えません。
むしろ、管理しやすい便利なツールであるといえるでしょう。

フランスの家計管理支援でも家計改善策は封筒分け現金管理でした。
フランスの家計管理支援も家計簿が重要アイテム
見える化して心の制御作用を上手く利用していくわけです。

最先端なアイテムはどの分野でもカッコいいです。
しかし、それが最適とは限りません。

お金に振り回されないために、お金(現物)でコントロールの仕方をマスターする。
そのためには、いったんキャッシュレス機能を手放すことも大切です。