家計簿なんていらない!は、ほんとう?

家計簿がなくても貯まる。
家計簿が苦手な人にとって、なんとも嬉しいお話しです。
家計簿をつけなくてもいい。
面倒なことから解放される。
そのうえ、貯金ができる。
魅力的ですよね。

家計簿無しでほんとうに貯金家計になるのかどうか。
今回は考えていきたいと思います。

家計簿をつけているけれども、一向に貯まる家計にならない。
そんな声をよくちょうだいします。
結論から言えば、
家計簿をつけたからと言って、貯金できるようにはなりません。

なぜなら、支出の記帳はあくまでも記録だからです。

野球詳しいですか?
野球にはスコアブックがあります。
これは、どのような試合内容だったのかを記録する帳面です。
1球ごとに記入します。
スコアブックを書きなれてくると、ボール、ストライクだけでなく、球種もつけられるようになります。
球種というのは、カーブとか、スライダーですね。

さて、このスコアブック。
つけたら、次の試合は勝てるようになるのでしょうか?
もし、そうであれば、全球団つけるでしょうから、引き分けだけになりそうですね。
では、なぜ、つけるのでしょうか?

家計簿の母
羽仁もとこさんの言葉にこんなものがあります。
「記憶は曖昧。記録は正確」

もし、なんらかの情報を元に計画や戦略を立てるのであれば、正確な情報が必要になります。
先の野球の例で言えば、
このピッチャーはストレートを多く投げるとか、左打者に打たれているな。
なんて情報がスコアブックの中には大量にたまっていくわけです。
あとは、それを活用する人が、どのように情報を活かすか?
ですよね。

もし、そんな情報がなければ、記憶に頼るしかなくなります。
こうだったような……
確か、こんな感じだった気が……
あやふやなイメージに基づいて判断しなければならなくなってしまいます。

記憶されたイメージと記録された情報が、一致しないことは珍しくありません。
いや、多くの場合、一致しません。

家計簿をつけていない人が申告する支出額や赤字額は、必ず実際額よりも過少です。
食費が5万円くらいといえば、8万円程度はあります。
赤字が3万円くらいかなといえば、5万円程度は発生しているでしょう。

実際に記帳してもらい、その金額を把握されると驚かれます。
自己の持つイメージと大幅に異なるからです。

その不正確な情報に基づいて行う判断をベースにする戦略は、わが家の味方になるものでしょうか。
言い換えれば、貯金できる家計に引っ張って行ってくれるものでしょうか。
一年分の支出を費目ごと、月ごとに記憶し、必要のあるごとに活用できるデータベースのある脳みそを保有している人はいないことでしょう。

そうであれば、記帳しその正確な情報を活用できるように保有していくことは大事なのではないでしょうか。

ただし、家計簿をつければいいのか?
というと、これはNOです。
今回は説明を割愛しますが、家計管理するために必要最小限の記録を行えばいいのです。
この説明は、当HP内に散見しているので、探してみてください。
もしくは拙著「超・家計簿術」を参照ください。

今回のお題「家計簿なんていらない」の答えです。
結論:記録なしでは家計を改善するのは難しいと言えるでしょう。必要です。